【イベントレポート】フィジカルAIについて学ぼう!子どもたちの自由なアイデアが大集合【2026年7月】
2026年7月、プログラミングスクールSwimmyでは、定例イベント「アクティブラーニング」を実施しました。今回のテーマは、いま注目を集めている**「フィジカルAI」**。AIとロボットが私たちの暮らしの中でどのように活躍できるのかを学びながら、子どもたち自身が「こんなAIロボットがあったらいいな!」を自由に考えました。家事を助けてくれるアイデアから災害現場で活躍するロボット、さらには子どもならではのユニークな発想まで、今回もたくさんの楽しい意見が集まりました。
7月のアクティブラーニングは「フィジカルAIについて学ぼう!」
Swimmyでは、通常のプログラミングレッスンに加えて、子どもたちが身近な社会や最新技術について考えるアクティブラーニングを定期的に実施しています。
2026年7月のテーマは、
「フィジカルAIについて学ぼう!」
でした。
フィジカルAIとは、AIがロボットや機械などの「身体」を使い、現実の世界の状況を認識しながら行動する技術です。今回使用した教材でも、「まわりの様子を見て、自分で考えて行動できる」という点に注目してフィジカルAIを紹介しました。
近年、この分野は世界的にも注目されています。NVIDIAはPhysical AIを、機械が現実世界を認識・理解し、複雑な行動を実行できる技術として説明しており、従来の決められた動作だけを行うロボットから、周囲に合わせて判断するロボットへの進化が進んでいます。
つまり、
「AIが画面の中から飛び出して、実際の世界で動き始める」
と考えると、子どもたちにもイメージしやすいかもしれません。
実際に活躍するロボットの事例からスタート
まずは、「フィジカルAIが実際にどのようなところで使われているのか」を事例を通じて学びました。
教材で紹介した一つが、病院で働く二足歩行ロボットです。
実際に筑波大学附属病院では2026年3月、ヒューマノイドロボットを使い、病院内での自律歩行や障害物回避、案内、物品運搬などを検証する実証実験が行われました。
もう一つは、研究室で実験を行うロボットLabDroid「まほろ」です。
ロボティック・バイオロジー・インスティテュートの「まほろ」は、人が使用する研究機器を扱い、高い再現性で実験を行うことができるロボットです。
「ロボット=工場で同じ動きを繰り返すもの」というイメージだけではなく、
**周囲を認識する
→ 考える
→ 実際に動く**
という新しいAIの姿を知ったところで、いよいよ子どもたちのシンキングタイムです。
「自分ならどんなフィジカルAIを作る?」みんなでアイデアを考えました
今回のワークでは、
「みんながフィジカルAIを作るなら、どんなことをしてもらう?」
という問いに挑戦しました。
さらに大切なのが、
「AIに任せてもよいこと・任せないほうがよいことも考えてみよう」
というポイントです。
単に「便利なロボットを考える」だけではありません。
「何をしてほしい?」
「どんなところで役に立つ?」
「本当にAIに全部任せて大丈夫?」
そんなことまで考えながら、自由にアイデアを出してもらいました。
すると、大人が思いつくような実用的なアイデアから、「そこにAIを使うの!?」と思わず笑顔になってしまうアイデアまで、たくさんの意見が集まりました。
※以下では、個人情報保護のため生徒の氏名は掲載せず、読み取れたアイデアのみを匿名で紹介しています。
「面倒なことはお願いしたい!」生活を助けるAI
特に多かったのが、毎日の生活を助けてくれるフィジカルAIです。
たとえば、
* 掃除をしてくれるロボット
* 洗濯などの家事をしてくれるロボット
* 重い荷物を運んだり、配達してくれたりするロボット
* 学校へ行くときに荷物を持ってくれるロボット
* 朝、起こしてくれるロボット
* 草刈りをしてくれるロボット
などなど。
子どもたちにとって「大変だな」「面倒だな」と感じていることは、フィジカルAIのアイデアを考える絶好のヒントになったようです。
中には、
「牛乳を入れてくれる」
という、とても具体的なアイデアも。
壮大な未来のロボットだけではなく、「毎日のちょっとしたことを助けてもらえたらうれしい!」という発想も、立派な課題発見です。
農業、バス、災害現場……社会で働くAIも!
生活の中だけでなく、社会のさまざまな仕事に目を向けたアイデアも出ました。
たとえば、
「農業を代わりにやってくれる」
というアイデア。
畑で作物の状態を確認したり、必要な作業を判断したりするAIロボットを想像したのかもしれません。
ほかにも、
「バスを運転する」
「どんな悪路でも歩ける」
「災害現場で人を助けに行くロボット」
といった意見もありました。
特に災害現場は、人が入ること自体が危険なケースがあります。
「人には危険な場所だからこそ、ロボットに活躍してもらう」
という考え方は、フィジカルAIの可能性をしっかり捉えたアイデアです。
「クレーンゲームのお手本ロボット」!?子どもらしいアイデアも
もちろん、実用的なものばかりではありません。
今回の中でも特に楽しかったのが、
「クレーンゲームのお手本を見せてくれるロボット」
というアイデア。
確かに、
「ここをつかめば取れるよ!」
とAIロボットがお手本を見せてくれたら、ゲームセンターがさらに楽しくなりそうです。
また、
「トレーニングのお手本を見せてくれる」
という発想もありました。
人の動きを見ながら、
「もう少し腕を上げてみよう!」
などと教えてくれるロボットがいたら、本当に未来のトレーナーになってくれるかもしれません。
こうしたアイデアには、正解も不正解もありません。
「自分が好きなこと」と「新しい技術」を自由につなげられるところが、子どもたちの発想のおもしろさです。
「全部AIに任せればいい」ではありません
今回、とても印象的だったのが、便利な使い方だけではなくAIの危険性について考えた意見も出ていたことです。
あるワークシートには、
「AIは暴走するかもしれない」
「きちんと制御できるように注意しないと」
という趣旨の意見が書かれていました。
教材でも、フィジカルAIは現実の世界で実際に動くからこそ、
「人にぶつからないか」
「間違った動きをしたときに止められるか」
「AIに任せてよいことなのか、人間が判断するべきなのか」
を考えることが重要だと紹介しています。
「AIって便利!」
だけで終わらず、
「でも、本当に全部任せても大丈夫?」
と考えられたことも、今回の大きな学びでした。
子どものアイデアには「未来のヒント」がいっぱい
今回のアクティブラーニングでは、家事、農業、交通、災害救助、スポーツ、遊びなど、非常に幅広いアイデアが生まれました。
面白いのは、子どもたちが最初から「フィジカルAIらしい答え」を考えようとしているわけではないことです。
「朝起きるのが大変」
「荷物が重い」
「クレーンゲームが上手になりたい」
「危ないところでは人の代わりに行ってほしい」
まず自分たちの生活から発想して、その課題とテクノロジーを結びつけています。
この、
身近なところから課題を見つけ、自分なりの方法を考えること
こそ、Swimmyが大切にしている学びの一つです。
プログラミングだけではなく「自分で考える力」を育てたい
Swimmyでは、「CS for ALL(Computer Science for ALL)」を教育理念として掲げ、プログラミングを覚えることだけでなく、物事を整理し、論理的に考え、試行錯誤しながら課題を解決する力を育てることを大切にしています。
また、画面の中だけで学習を完結させず、実際のモノや動き、人との関わりを重視した「リアルワールド志向」もSwimmyの特徴です。
普段のレッスンでも、MESHやmicro:bitなどを使って実際に動くものを作ったり、ScratchやSpringin'で自分のアイデアを作品にしたり、さらにPython、AI、データ分析、Unityなどへと学びを広げていきます。
今回の「フィジカルAI」というテーマも、まさにそんなSwimmyの学びと相性の良い題材です。
AIを知識として覚えるだけではなく、
**「自分だったら何に使う?」
「どうしたらもっと便利になる?」
「どこまでAIに任せる?」**
と自分の頭で考える。
そこから、新しいアイデアが生まれていきます。
次回のアクティブラーニングもお楽しみに!
子どもたちのアイデアを見ていると、未来は大人が考えた通りになるとは限らないのだと感じます。
朝起こしてくれるAI。
荷物を持ってくれるAI。
農業を助けるAI。
災害現場へ向かうAI。
そして、クレーンゲームのお手本を見せてくれるAI。
一見まったく違うアイデアにも、
**「こんなことができたら、もっと楽しい!」
「こんな困りごとを解決したい!」**
という思いが詰まっています。
Swimmyではこれからも、プログラミングだけにとどまらず、AIやIoTをはじめとした新しいテクノロジーに楽しく触れながら、子どもたち一人ひとりの自由な発想を育てるイベントを実施していきます。
次回はどんなアイデアが飛び出すのでしょうか。
これからのアクティブラーニングも、ぜひお楽しみに!