COLUMN

コラム

ICT教育

端末は1人1台になりました。中学・高校・大学で変わる「何に使うか」

端末は1人1台になりました。中学・高校・大学で変わる「何に使うか」

学校のパソコンやタブレットは、すでに1人1台を超えました。次に差がつくのは、何に使うかです。中学・高校・大学で実際にどう使われているのかを、公的な調査から順に見ていきます。

学校のパソコンは、いま何に使われているのでしょうか

お子さんが学校から持ち帰る端末を見て、「これで何をしているのだろう」と思ったことはありませんか。

調べもの、ドリル、資料づくり。家庭からは、案外その中身が見えにくいものです。そして進学したあと、高校や大学ではどう変わるのかとなると、さらに想像がつきにくいのではないでしょうか。

この記事では、中学・高校・大学の順に、いま実際にどこまで入っていて、何に使われているのかを整理します。整備の話ではなく、使い方の話として読んでいただけたらと思います。

端末はすでに1人1台を超え、無線LANも97.5%に

まず土台の部分です。

文部科学省「令和7年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)」(令和8年8月公表/令和8年3月1日現在)によると、児童生徒1人当たりの学習者用コンピュータは、小学校・中学校で1.1台、高等学校で1.2台でした。普通教室の無線LAN整備率は97.5%で、前年度の97.1%から0.4ポイント増えています。

台数の面では、すでに行き渡ったと言ってよさそうです。議論の中心は、置くことから使うことへ移りました。

同じ調査には、教える側の状況も出ています。教員のICT活用指導力は、「教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力」が91.1%、「情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力」が89.7%。一方で、「授業にICTを活用して指導する能力」は83.4%、「児童生徒のICT活用を指導する能力」は84.0%でした。

準備や校務での活用が先に進み、授業の中で子どもに使わせる場面がこれから深まっていく段階だと読めます。

中学・高校・大学で、生成AIの使われ方はこう変わります

次に、いま最も動きの大きい生成AIを見てみます。

こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」(令和8年2月公表/調査期間 令和7年11月1日〜12月18日)によると、インターネットの利用内容として生成AIを挙げた割合は、小学生(10歳以上)が8.6%、中学生が30.8%、高校生が46.2%でした。学校から配布された端末を使っていると答えた割合は、青少年全体で72.7%です。

大学ではどうでしょうか。全国大学生活協同組合連合会の「第61回 学生生活実態調査 概要報告」(2026年2月公表/2025年10〜11月調査)では、生成AIの利用経験者が92.2%に達しています。用途は授業やレポートなどの学修が中心で、翻訳や相談にも広がっているとされています。

調査の主体も方法も異なるため単純な比較はできませんが、並べてみると傾向ははっきりしています。中学で3割、高校で5割弱、大学では9割超。進学するにつれて、AIは「使ったことがある人がいる道具」から「使っているのが前提の道具」に変わっていきます。

大学では、AIを学ぶこと自体が正規の課程になっています

大学側の変化は、学生の使用率だけではありません。

文部科学省には「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」という仕組みがあります。全学生向けの基礎にあたるリテラシーレベルと、課題解決の実践にあたる応用基礎レベルの2段階で、大学などの正規の課程を文部科学大臣が認定するものです。

令和7年度の認定・選定結果(令和7年8月26日公表)では、リテラシーレベルで98件、応用基礎レベルで132件が新たに認定されました。文系・理系を問わず、学部の正規カリキュラムとして開講されているのが特徴です。

生成AIの扱いについても、文部科学省は「大学・高専における生成AIの教学面の取扱いについて」で各大学に留意点を周知しています。使わせない方向ではなく、どう扱うかを各大学が定める前提に立った内容です。

つまり大学は、AIやデータを学生が自分で使いこなす前提で設計されはじめています。

「使わせてもらう側」と「使いこなす側」の分かれ目

ここまでを重ねると、ひとつの線が見えてきます。

中学・高校で多くの子が触れているのは、用意されたものを使う経験です。検索する、調べる、AIに聞く。これはこれで必要な力で、学校が担うべき土台でもあります。

一方、大学から先で求められるのは、その道具で何をつくるかのほうです。データを集めて分析する、仕組みを設計する、AIを部品として組み込む。同じ「AIを使う」でも、聞いて答えをもらう使い方と、動くものの中に組み込む使い方では、必要な理解がかなり違います。

学校の時間には限りがあります。整備が進み、授業での活用もこれから深まっていくとはいえ、一人ひとりが自分の作りたいものを最後まで作り切る時間までは、なかなか確保しにくいのが実情ではないでしょうか。だからこそ、その部分をどこで経験しておくかが、これからの家庭の関心事になっていきそうです。

Swimmyが大切にしている「作る・試す・発表する」

IoT×AIプログラミング専門スクールのSwimmy(スイミー)は、「CS for ALL(Computer Science for ALL)」を教育理念に掲げています。どんな進路を選んだとしても必要になる、自分で考え、試し、課題を解決する力を育てることを重視しています。

レッスンは「作る・試す・発表する」の繰り返しです。思ったとおりに動かなかったことを失敗とは呼ばず、原因を探すTrial&Errorの時間として扱います。

メンターはすぐに答えを教えません。「どこまでは思ったとおりに動いた?」と一緒に切り分けていきます。答えを渡せばその場は進みますが、次に自分で直せるようにはなりにくいためです。

つくったものを人に見せ、なぜそうしたのかを言葉にする時間も置いています。説明しようとすると、自分がどこで迷い何を選んだのかを、本人があらためて整理することになります。

ベーシックからエキスパート、そして実践へ

Swimmyのカリキュラムは、興味の入口から本格的なコードまで段階でつながっています。

ベーシックコースでは、MESHやScratch、Springin'、micro:bitを使い、ブロックやセンサーで「思ったとおりに動かす」経験を重ねます。学校で扱うセンサーや条件分岐とも地続きの内容です。

エキスパートコースはMinecraft × Python。遊び慣れた世界のなかで、文字でコードを書く段階に進みます。ブロックからテキストへの移行はつまずきやすいところですが、好きな題材があると乗り越えやすくなります。

実践コースでは、PythonによるAI・データ分析、Unity・C#、HTML・CSS・JavaScriptによるWeb制作へと広がります。大学のリテラシーレベル・応用基礎レベルで扱われる内容を思えば、その手前を早めに通っておける設計になっていると言えそうです。

端末のその先を、どこで経験するか

端末は行き渡り、無線LANも整いました。学校での活用も、これから深まっていく段階にあります。急いで何かをしなければならない、という話ではありません。

ただ、中学から大学へと進むにつれて、AIやコンピュータは「使わせてもらうもの」から「使いこなすもの」へと位置づけが変わっていきます。その移り変わりを、進学してから初めて意識するのか、手前で一度経験しておくのかで、感じ方は少し変わるかもしれません。

Swimmyでは無料体験レッスンを行っています。お子さんが端末を前にして、どんなふうに手を動かしはじめるのか。ご興味があれば、のぞいてみてください。

【この記事のPDF】

コラム一覧へ戻る 無料体験のご予約
無料体験申込 教室を探す